本日、2月29日を持ちまして、約3年間勤めた某SIerを退職しました。
理由はSIerのキャリアパス、開発手法と自分の考えの間にズレが生じたというよく聞くパターンです。
前職では3年間を通して某製造業さんの業務システムの開発に携わっていました。基本はスクラッチ開発でしたが、最後の半年は、他ベンダーパッケージの導入コンサル的な仕事もやっていました。
最初の1年半は、初めてのシステム開発やプログラミング、楽しく仕事ができていました。Java1.4や1.5で内製FWを使って開発をしていました。進捗管理、バグ管理はEXCELで、ビルドやテストは手動で行っていました。*1
周りの社員がそう言っているので、5年後くらいには自分もPLになって要件定義とか見積もりとかプロジェクト管理をするんだなぁと漠然と考えていました。何も知らなかったのでそれが普通だと思っていたんですね。
その固定観念がぶち壊されたのが2010年の半ばごろでしょうか。Twitterを始め*2社外のエンジニアやプログラマー、いわゆるギークな人たちをフォローし、ツイートやブログエントリーを見るようになって、総称型の使い方を始めて知りました。*3、JVM上で動く言語ってJavaだけじゃないということを知りました。SeasarやSpringと言ったOSSのFWがあることを知りました、進捗管理やバグ管理ツールがあること、ビルドやテストは自動化できること、それらを利用することでソフトウェアの品質と生産性が劇的に変わること、ウォーターフォール以外の開発手法があることなんかを知りました。
2011年に入って勉強会やカンファレンスにも何度か参加するようになり、もっともっと技術を勉強したい、それを活かして仕事がしたいという気持ちがより強くなりました。私自身、もともと好奇心が強い性質のため、そういった広大なグランドラインを見てしまうとどうしても漕ぎ出してみたくなるのです。自社内でそういったことをやってみたいと思い、働きかけたこともありましたが、政治力と時間と根気が足りなかったため、今回退職するに至った次第です。
未経験だった私を見習いエンジニアにまで育ててくれた前職には非常に感謝しています。私の新しいチャレンジに対しても快く送り出してくれた同期入社の皆も本当にいい仲間たちです。
明日からはエンジニアとして再スタートです。やったりましょう!